「食生活から見る中高年のアンチエイジング」

主催 石川県消費生活支援センター
金沢市内の繁華街の香林坊から歩いて数分の場所に、閑静な県政記念しいのき迎賓館があります。本日の講師は、講演回数が増している東京農大名誉教授の中西載慶氏です。発酵食品の歴史やその有効性について、わかりやすく、ユーモアも交え、優しい口調で解説いただきました。健康に大きく関与するのが、腸内環境であることはよく知られていますが、それに大切な食物が、乳製品、食物繊維、そして発酵食品です。発酵食品のベスト6は、納豆、ヨーグルト、味噌、チーズ、酢、ぬかみそ、で、特に、納豆とヨーグルトは塩分がなく、食べ過ぎても問題がないことで、特に優れているとのことです。

また、まとめとして、元気な食卓の指針として、楽しい食事、食事・生活のリズム、食事量の調整、多様な食材でバランスをとる、自分の食生活の点検、がアンチエイジングに必要であると、実に腑に落ちる講義となりました。

「薬と健康食品の正しい知識」

主催 鈴鹿亀山消費生活センター

 ジェネリック医薬品やサプリメントの上手な利用方法は高齢者の関心事の一つですが、誤った利用方法も多くみられます。医者が処方した医薬品は、特定の患者の症状に合わせて出されたものであり、余った場合でも他人に飲ませるのは間違いです。 薬は必ずお水か白湯をコップ1杯程度で飲み、シッカリ体内で溶解させることが正しい飲み方だそうです。飲み忘れた場合でも2回分を一度に飲むことはしないように、お薬手帳は一人一冊にし、かかりつけの薬局や薬剤師を決めて、何でも気軽に相談できる関係を築くことも重要。 最後に、薬や健康食品だけに頼らず、生活習慣の改善が何よりも大切であるとの解説がありました。

「発酵食品生活のススメ」

主催 福崎町生活科学センター
 今回の講師は初登場のナチュラルフードコーディネーターの樋口明子さんです。セミナーは二部構成で、前半が講義、後半が調理実習です。講義は体内酵素や腸内細菌・乳酸菌などの働きについての科学的なことを、例をあげて分かりやすくお話いただきました。後半の調理実習では、「柑橘類の酵素ジュース」「塩麹」「玄米豆乳ヨーグルト」を作りました。中でも塩麹はすぐにその場でできるので、フランスパンにオリーブオイルと完成した塩麹を少しつけて試食しました。マーガリンなど添加物の多い加工食品とは異なり、体に優しく深い風味の味わいが印象的でした。参加された皆様が楽しそうで、お喜びいただけた様子がよくわかりました。

「最近の消費者トラブルと対処法」

主催 富山県消費者団体連絡会

 昨年2017年に引き続き、富山県消費者団体連絡会の主催で開催しました。講師の廣重氏は最新の消費者トラブルとして、「ワンクリック請求」「送りつけ商法」「原野商法」「『2年後には2倍になる』と断定的に告げる仮想通貨の勧誘」などを挙げ、それぞれの手口を紹介しました。 座学だけでなく、クーリング・オフの通知書に書くべき項目(契約年月日、販売会社名、商品名など)を学ぶため、参加者に実際に用紙に書いてもらうワークショップも実施しました。また、消費者力を活かした見守り活動の重要性にも触れました。 さらに、当日は参加者に多くのグッズもプレゼント。悪質商法への注意喚起や、トラブルの多い取引の情報を記載したクリアファイルやポケットティッシュなどを提供しました

「衣食住に関する便利な知識」

主催 霧島市消費生活センター

 センター主催による消費者啓発セミナーは定期的に行われており、毎回、役立つ内容を企画されているようで、熱心な参加者は常連の方々でした。開始前から期待が高まる様子が手に取るように分かり、グループに分かれてのワークショップも積極的に楽しまれていました。テーマは廣重氏のお得意分野で、生活に直結する身近な情報や知識がふんだんに盛り込まれています。特にクリーニングの表示が国際的なものに変更されたことや、不動産の賃貸に関する敷金や礼金、手付金などの事例、フェアトレードや食品ロスの問題は、出来るところからすぐに実践できるものです。限られた時間のではありましたが、受講者の心に響くものとなったことと思います。