「最近の消費者トラブルと対処法」

主催 富山県消費者団体連絡会

 昨年2017年に引き続き、富山県消費者団体連絡会の主催で開催しました。講師の廣重氏は最新の消費者トラブルとして、「ワンクリック請求」「送りつけ商法」「原野商法」「『2年後には2倍になる』と断定的に告げる仮想通貨の勧誘」などを挙げ、それぞれの手口を紹介しました。 座学だけでなく、クーリング・オフの通知書に書くべき項目(契約年月日、販売会社名、商品名など)を学ぶため、参加者に実際に用紙に書いてもらうワークショップも実施しました。また、消費者力を活かした見守り活動の重要性にも触れました。 さらに、当日は参加者に多くのグッズもプレゼント。悪質商法への注意喚起や、トラブルの多い取引の情報を記載したクリアファイルやポケットティッシュなどを提供しました

「衣食住に関する便利な知識」

主催 霧島市消費生活センター

 センター主催による消費者啓発セミナーは定期的に行われており、毎回、役立つ内容を企画されているようで、熱心な参加者は常連の方々でした。開始前から期待が高まる様子が手に取るように分かり、グループに分かれてのワークショップも積極的に楽しまれていました。テーマは廣重氏のお得意分野で、生活に直結する身近な情報や知識がふんだんに盛り込まれています。特にクリーニングの表示が国際的なものに変更されたことや、不動産の賃貸に関する敷金や礼金、手付金などの事例、フェアトレードや食品ロスの問題は、出来るところからすぐに実践できるものです。限られた時間のではありましたが、受講者の心に響くものとなったことと思います。

「最近の消費者トラブル、消費者力を生かした見守り活動」

主催 下松市生活安全課くらしの相談室

 下松市消費者連絡会は今年で創立40周年です。当日はスターピア下松という大きな会場で記念式典があり、國井益雄市長も祝辞を述べられました。当セミナーもその中の一環として、いつにも増して熱気溢れる雰囲気の中、廣重講師の講演が行われました。テーマは消費者庁が掲げる「消費者市民社会」を担う一員として、私達が取るべき行動について、や消費者トラブルに遭わないノウハウについて、具体事例をあげてクイズ形式により分かりやすく解説しました。加えて高齢者社会に向けての見守り活動の重要性を説き、積極的な地域社会への参加を呼びかけました。

「テレビショッピングやネットショッピングで失敗しない方法~通信販売をより安全に利用するために~」

主催 佐渡市消費生活センター

 最近ではご高齢の方々も通販を利用されて、急激に売り上げが拡大しています。また、その一方で、知らぬ間に、定期購入へ導入された等、契約上の消費者トラブルも多発してい ます。そのような現状を踏まえて、安全な利用方法や上手な対処方法について、解説いただきました。ネットに不慣れな方もテレビショッピングは気軽に利用されているようで す。通販には基本、クーリング・オフ制度はありませんが、自社の規定で、それに準じる返品の規定を設けている会社もあり「返品に関する規定」を確認し、購入することが大切 であると強調しました。

「薬剤師に学ぶ 薬と健康食品の正しい知識」

主催 沼田市消費生活センター

こちらも最近とても人気のあるテーマのひとつです。講師は薬剤師であり、当協会の顧問でもある千葉一敏氏です。まず、驚いたことは医者からもらった医薬品が非常に無駄になっている現状です。日本の残薬損失は何と年間500億円以上です。かといって、あまった薬を他人に飲ませることは間違いですが、けっこう家族で使いまわしている人も多いと思います。医師の診断によって処方される薬は「あなたの症状を確かめ、あなたのためだけに選んでくれたもの」です。あまった薬は次回、処方される時に正直に医師に伝えることや、捨てる場合であってもゴミ箱に捨てず、薬局に持っていくことが良いとのことです。また、ジェネリック医薬品は「品質、効き目、安全性が同等な薬」であるので積極的に使ってよいこと、加えて健康食品の分類としての保健機能食品の有効性や上手な摂取の目安、ビタミンやミネラルは自分の体では作れず、食事や健康食品で摂取するしかないことなど、 とてもためになる知識が得られました。講義の後には熱心なご質問が続き、皆様の関心が高いことを実感しました。